デザインを作成する上でのポイント
オリジナル手ぬぐいを製作する際には、必ず何らかのデザインをプリントや名入れ印刷し、作成する事になりますが、すべての状況において、お客様が表現されたい絵柄の再現が可能と言う訳ではありません。そこでこちらでは、2つのポイントに絞りまして、それぞれの事柄におけるご注意点を、ご紹介させて頂きます。特注オーダーの際の、ご参考にして下さいませ。
印刷方法による注意点
別注てぬぐい制作を行う際、注染や反応染め、顔料プリント、反応インクジェット印刷と言った製法にて、デザインを表現して行きますが、それぞれ、再現できる線の細さや色合いには、個性的な特徴を持っている為、予め、ご理解頂きたいと思います。
印刷ごとの再現可能な線幅について
選択する印刷方法によって、オリジナルデザインを再現出来る精密さが変わり、特に線の細さは影響を受けやすく、てぬぐいを中から染色していく注染などは、これを苦手とします。逆に顔料プリントなどは得意ですが、繊維の中から染めている訳ではありません。もちろん、コストの事や製作枚数の関係、日本の伝統工芸品である手ぬぐいらしい、やさしげな風合いを表現したいなど、お客様がお持ちのご要望、並びに用途との兼ね合いの中で、最も適した印刷方法を決定して行く事が、絵柄を作成するポイントと言えます。
印刷ごとの裏抜けについて
印刷方法により、表現されたプリントが裏抜けする割合と言う物も変化します。記念品や贈答、物販用として使う為、どうしても両面に絵柄が見える、本格的なてぬぐいが欲しいとお考えのお客様は、繊維の中から染めていく、本染めなどの染色をオススメ致します。販売促進ノベルティや、プロモーショングッズとして、オリジナルの手ぬぐい制作を行うのならば、裏面には、ほぼ色が抜けない激安な製法がオススメになります。
見た目による注意点
それぞれの印刷方法が持つ特性により、誂え物の手拭いを作成する際、再現できる表現に制限が設けられると言う、影響を与えます。
またこれは、印象に影響を与えると言える物であり、完成された手ぬぐいに、その様子が現れます。
必要余白について
オリジナル手ぬぐいを製作する際、お客様が描かれたデザインを表現するに当たり、格安な顔料プリントなどの製法をお選びになった場合、表面積の上下左右に縁と呼ばれる余白が生まれますので、ご注意下さい。逆に染色を行う物では、この余白は必要ありません。また、プリントする面積に応じて、てぬぐい生地に多少の硬さを与える特徴がございます。一方、染色した場合は、素材の柔らかさを活かした、作成が行えます。
再現される色について
お客様が、実際に思い描いたデザインが持つ色彩を100%、生地に再現する事は難しいです。特に素材の中から染色する製作方法は、繊維の色に反映して色彩を表現する為、色ムラを生じる可能性もあります。しかし、それが本格手ぬぐいの味だと言えます。
なお、色指定を行われた場合であっても、モニターの関係で、色味の違いが生まれる場合がございます。ご理解下さい。